「限りなく、ともに」


あなたが気づかなくとも
わたしは寄り添っているから
永遠の契りのように
わたしの心は決まっている
限りなく、ともに
瞬間をつむいでいる


あなたが温もりを感じられなくとも
わたしは寄り添っている
途切れることなく流れる川のように
わたしの心に迷いはない
限りなく、ともに
命を縮めて


明日のあなたの笑顔を信じて
わたしは再会の日を待っているから
景色の違うなかでも
あなたに触れられなくとも
限りなく、ともに
歩いている


明日へあなたを引き連れて
限りなく、ともに
そう、
ともに生きていこう


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「今夜ぐらいは」


今夜ぐらいは
あなたを想いながら
涙をこぼしてもいいでしょう
わたしが可愛そうでもなく
後悔の苦い涙が波のように繰り返す


今夜のように
わたしが泣けば
あなたは苦い顔をするのでしょう
だけど、
それでも、
後悔の重い涙が波のようで


わたしの愛は終わってもいなく
密かに胸のなかに置き去りにして
日々の流れに流れて、
そう流れて
だけど、
それでも、
わたしの愛は無くなっていなくて


あなたの愛は終わっていても
僅かな記憶の欠片として
気づいてくれたなら
あなたが悪いわけではないのだけど
時代がふたりにはずれていた
だけど、
それでも
わたしはあなたを愛して


今夜ぐらいは
あなたを想いながら
涙をこぼしてもいいでしょう
わたしが可愛そうでもなく
後悔の苦い涙が波のように
今夜は繰り返してくる


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「冷たい風と柔らかな日差しのなかで」


うす曇のなかで冷たい風が戸惑う
どこへ向かっていくか
下るだけ下って
海原の波と戯れるのもいい


柔らかな日差しが
戸惑う冷たい風に微笑む
少しとどまってみるのもいい
そう言いたげな明るさで


冷たい風と柔らかな日差しのなかで
独り立ち止まっては
全開の景色のなかで空をみる
太陽は見えないけれど
空気は流れていて
立ち止まるわたしにまとわりついてきた
歩け、という促がしに
小さく、恐れるように、震えながら
一歩踏み出す
足元の土は凍っていないけれど
かたかった


柔らかな日差しをめざして
冷たい風を背負って
下るだけ下って
海原の波の戯れを眺めるのもいい


冷たい風を追いかけて
柔らかな日差しを背中にうけて
歩き出すのもいい
そう言ってみたかった


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「暦の上で踊る新春」


綿雪ほどの美しさはなく
小粒の儚い雪が
風に揺れながら泣いていた


暦の上で踊る一つの区切り
昨日から繋がっている今日の日に
港にわたしはいた


雲間の弱い日差しが
山の向こう側で落ちている
わたしの元まで流れてきておくれ
夕暮になる前に
微笑んでいたいから


綿雪ほどの優しさはなく
小粒の儚い雪が
風に吹かれながら消えていた


暦の上で踊る新春
七草粥の優しさ待ちわびて
夕暮迫る港にいた

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「儚い聖夜を」


イルミネーションが飾られた街に
小雪の代わりに
冷たい雨が降り続けていた
濡れたアスファルト
影も濡れ続けた


よりそう肩の代わりに
壁に背中を預け
やがて消えていく街の灯りを
ただ眺めていた
すべて濡れてしまった夜に


君の笑顔と夢の中で再会しよう
ふたりの交わす言葉はない
儚い聖夜を


部屋を灯すロウソクもない
星もあいにく見えない
イルミネーションも消えて
濡れた夜が続く
独りきりの


君の背中と夢の中で再会しよう
儚い聖夜を


君の横顔と夢の中で再会しよう
儚い聖夜を



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「それでも周る」


止まってはくれない
明日が怖いと言っても
夜のままでいいと願っても
このまま周り続けている


幸せなままで
笑顔のままで
温かいままで


止まりはしない
明日には希望があるから
朝には朝陽があるから
このまま周り続けている


不幸なままで
泣顔のままで
冷たいままで


止まってはくれない
別れが嫌だと言っても
独りが怖いと泣いてみても
このまま周り続けている


誰のためにも止まらない
途中で泣いて笑って
悩んで出あって
いつかは別れていく
周り続ける時に乗りながら


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濡れた芝生の上で


聞いていた
胸に響く言葉のようだった
でも理解できていなから
ただ、聞いていた


足元の濡れた芝生が冷たかった
冷たさが身体中をめぐり
冷たい手は動かなかった
頬はすでに凍り
微笑むことなど出来なかった


あなたの口元を見ながら
だけど理解したくなかったから
足元ばかりを見ていた
濡れた芝生は靴を濡らし
涙を誘った


聞いていた
胸に響く言葉のようだった
でも、聞きたくない言葉だったから
濡れた芝生の上で凍ってしまった




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