2011-06-05 細い三日月の夜に 独り言 風はなく 穏やかな時間の流れのなか 逆らわないようにして ゆっくりと散歩する 真夏になる前に 枯れた葉 静かにくずれていく 細い三日月の夜に 桜の大きな枝のドームの下で 影を消して ゆっくりと散歩する 梅雨の前の 軽やかな空気が 頬をなでていく 茫洋と浮かぶ三日月 幸せの黄色に耀いている 今、この時間 静かに息を生きている