涙は零して


流してはいけない
だけど零していい
雨が降る夜に誘われて
涙を零して
一緒にため息も零して
何もかも無くしてしまいたい


こなくてもいい明日があるけれど
必ず来る明日のようだから
どこで区切りをつけて
明日と呼べばいいのかわからないまま
やはり明日を迎えている


流してしまいたいものは
今日に残して
零していいものは
後から湧き出てしまうのだけど
濃い目の珈琲を飲みながら
懐かしい音楽でも聞いていよう

孤独とは限らない


週末、一人ぼっちで過ごす
いいんだ
他人のなかで埋もれていくよりは
一人の時間を楽しむことも
猫と一緒に昼寝することも
素敵な時間なんだ


いいんだ
他人のなかで傷つき泣くよりも
一人の時間で寂しさを受け止めて
猫の温もりに安堵する自分を知る
大事な時間なんだ


孤独な時間かもしれないけれど
孤独とは限らないない


いいんだ
目に見えない
だけど、孤独ではないとわかっているから

細い三日月の夜に


風はなく
穏やかな時間の流れのなか
逆らわないようにして
ゆっくりと散歩する
真夏になる前に
枯れた葉
静かにくずれていく


細い三日月の夜に
桜の大きな枝のドームの下で
影を消して
ゆっくりと散歩する
梅雨の前の
軽やかな空気が
頬をなでていく


茫洋と浮かぶ三日月
幸せの黄色に耀いている
今、この時間
静かに息を生きている

ふと思うこと


何を思い描いているのかわからない
頭の中で独り言ばかり
心の中では何も言葉がない


サビシイよ
カナシイよ
ツライよ
タスケテよ


心の解放は
頭の中の言葉を吐き出してしまって
空っぽにすることさ


ゴメンナサイ
ユルシテクダサイ
アリガトウゴザイマス
カンシャシマス


今日も一日が終わっていく
ありがとう
わたしは本当はシアワセ

愛されたいのは、愛したいのは


愛されたいの
七月生まれの君であって
いや、
遠い昔にあきらめていて
だけど、
愛されたい


愛したいのは
七月生まれの君だったのに
いつのまにか、
遠くの人になって
まだ、
愛したい


七月をケーキで祝う
照れた君を思い出し
くすっと笑っていた


七月に背中を見送り
哀しい君の影が長く
涙を零して零して


愛されたい七月の君に
愛したい七月の君に
もう一度、会いたい


愛される喜びも
愛する喜びも
七月とともにやってきて
七月とともに去っていった



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「煙とともに過ごす夜」


一つ欠伸をしながら
見てもいないテレビの音を聞き
時計の針の小さな動きを見ていた


真夜中の一時
眠たいと身体は軋んできた
眠ろうと猫は誘う


君の寝顔を胸に描いて
君の寝息を胸に落として


二つ目の欠伸をして
見えもしない星を数え
時計の針の小さな音を聞いていた


真夜中の二時
眠ろうと煙草を吸い
眠りなさいと煙は消えた


君の寝顔を胸に描いて
君の寝息を胸に落として


おやすみ
おやすみ


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「生きていればこそ」


生きていればこそ
約束のない再会も叶うだろう


生きていればこそ
後悔に涙し
孤独に打ちのめされ


生きていればこそ
感謝して涙し
喜びの笑顔になるのだろう


生きていればこそ
約束のない再会をはたし


生きていればこそ
君を想っていられる


生きていれば
いつかきっと願いは叶うと
信じて生きていきたい


生きていればこそ
約束のない再会は叶えられる


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