「 そして眠る 」
風が吹かないまま
この場所に留まってしまい
やがて朽ちていけたならいい
だけど
君との思い出だけは
どうしても朽ち果ててくれない
君の斜めになった背中と
煙草をふかす横顔が似合っていた
猫背な座り方に
苦い珈琲が似合っていた
風の変わりに時が渦巻き
この場所に留まっているわたしに
くらくらする眩暈をくらわせる
そして、
わたしを眠らそうとしている
君、
君との思い出を枕に・・・・
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