「 蒼白い月灯り 」


ガラス窓も白いレースのカーテンも

ためらいもなく通り過ぎ

わたしが横たわる部屋へ忍び込む

気づいている

その蒼白さは、哀しみ

わたしを覆いつくしたがっていることを

わたしに寄り添いたいのだと


知っている

その蒼白さは、切ない

涙を零したあとの瞳の色だと

わたしの中に入り込みたいのだと


おいで。

わたしは横たわっている

その蒼白い月灯りを欲しがっている



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