「煙とともに過ごす夜」
一つ欠伸をしながら
見てもいないテレビの音を聞き
時計の針の小さな動きを見ていた
真夜中の一時
眠たいと身体は軋んできた
眠ろうと猫は誘う
君の寝顔を胸に描いて
君の寝息を胸に落として
二つ目の欠伸をして
見えもしない星を数え
時計の針の小さな音を聞いていた
真夜中の二時
眠ろうと煙草を吸い
眠りなさいと煙は消えた
君の寝顔を胸に描いて
君の寝息を胸に落として
おやすみ
おやすみ
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