風はなく 穏やかな時間の流れのなか 逆らわないようにして ゆっくりと散歩する 真夏になる前に 枯れた葉 静かにくずれていく 細い三日月の夜に 桜の大きな枝のドームの下で 影を消して ゆっくりと散歩する 梅雨の前の 軽やかな空気が 頬をなでていく 茫洋と…
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